羽毛布団

羽毛布団の見方
羽毛×構造×生地

合繊や木綿、羊毛など様々な素材が多くあります。
その中でなぜ羽毛布団が心地いいのか、
それを知ることで羽毛布団選びが変わります。

肝心なのは下記の3つ。
羽毛の品質 / 羽毛布団の構造 / 生地の素材

これで掛け心地、ひいてはお値段も決まってきます。

上記の3点がなぜ大切になるかを理解する前に、
「どうして羽毛布団は温かくなるのか」が、まず必要になります。

なぜ羽毛布団は温かくなるのか?

羽毛布団が温かくなる原理。
それは羽毛が温かい空気を溜め込んでくれるからです。

羽毛布団に含まれる羽毛の多くはダウンボールと呼ばれます。

ダウンボールはタンポポの綿毛のようにふわふわとした構造のため、
ふっくらと膨らみます。
そしてその中に温かな空気が蓄えられるわけです。

羽毛の種類について

水鳥の種類とダウンボール

羽毛布団に使われる羽毛は大きく3種類。
ダック(アヒル)グース(ガチョウ)マザーグース(ガチョウの親鳥)です。

ダウンボール は水鳥の体の大きさに比例します。
そのためマザーグースのダウンボールは大きく、
ダックのダウンボールは小さくなるわけです。

ダウンボールが大きくなれば何がいいのか?

ダウンボールが大きいと様々なメリットがあります。

保温性

大きいダウンボールほどより多くの空気を蓄えることができます。
そのため心地よい保温性が実現します。

耐久性

ダウンボールにも経年劣化はあります。
お使いの羽毛布団もかさが減ってきた…
そんなことはありませんか?

羽毛の経年劣化、それはダウンボールの
毛先が徐々に切れてきます。
初めから大きいダウンボールであればより長く、
お使いいただけます。 

掛け心地

羽毛布団は人に吸い付くようにフィットする特徴があります。
この特徴はダウンボールが大きくなればなるほど
より吸い付くようになります。

また羽毛の膨らむ力もより大きくなるため、
布団の側生地を持ち上げ、
体感ではより軽く感じるようになります。

続いて羽毛布団の内部構造についてです。

羽毛布団へのこだわりは
キルティングで決まる

羽毛布団は今や寝具専門店に限らず、
スーパーやホームセンター、家電量販店など
様々な場所で購入できます。

多様な販路があるなか、
寝具専門店だからこそのこだわりはキルティングにでる
とわたし達は考えます。

キルティングはひとことで言えば布団の構造です。
多様なキルティングのごく一例をご説明します。


完全立体キルティング

羽毛布団を毎年使用していると生じるのが羽毛の偏り。
原因は羽毛布団のマス目のすき間をかいくぐり
羽毛が移動するからです。

完全立体キルティングでは羽毛の移動を防ぎ、
マス目ひとつひとつがきちんと仕切られています。


スーパーボディラインキルティング

通常の羽毛布団のキルティングでは直線的な格子状のマス目です。
スーパーボディラインキルティングでは文字通り、
ボディラインを描いています。

しかしボディラインキルトでは身体の柔らかな曲線に
合わせてゆるやかに描いています。
曲線によって、よりフィット感を高めています。

スーパーボディランンキルティングの一例。柔らかな曲線を描いていることがわかります。

トリプルフェイスキルティング

羽毛布団を3枚重ねたような特殊構造、
トリプルフェイスキルティング。
特徴はそれぞれの層にあります。

まずは上層と下層。
羽毛布団のマス目の位置はどうしても羽毛が少なくなり、
保温性にムラが生じます。
トリプルフェイスキルティングでは
上層と下層の羽毛布団のマス目がずれているため、
羽毛が薄いという箇所がなく、高い保温性を発揮します。

また、中層は縦3列の仕切りのみにし、
必要に応じて保温性を高めたいところに
羽毛を動かせるような構造になっています。


上記でご案内したキルティングはごく一部です。
日々お使いいただく羽毛布団。
だからこそお客様に合わせてご提案できるよう
様々な選択肢をご用意しております。

カバーをかけるからこだわらない?
いや生地も大切なんです。

続いては側生地についてです。
実はいちばん関心が少ないのは
側生地の素材です。聞いてみると、
「掛布団カバーをかけるから気にしない」とのこと。
生地の素材が大切と声を大にして言いたい、そんな理由は2つです。

身体に心地よく沿うか、側生地の素材で決まる。

いかに快適なキルトを選べども、
包み込むような寝心地には柔らかな生地が不可欠です。
身体に沿うには、上質な掛布団カバーを使っても、
やはりとなる布団の側生地の柔らかさはとても大切です。

蒸れにくい布団か、側生地の素材で決まる。

ポリエステルはとても軽量素材。
なのでダウンの膨らみを活かすとなれば
ポリエステル100%が良いように思えます。

しかしポリエステルは吸湿性が乏しいです。
そのためポリエステルのみを使用した場合、
布団内部に湿気がこもりやすく、
冬であっても寝苦しくなります。

ポリエステル以外にも、素材はさまざまあります。
それぞれの素材に特徴があり、大切な要素です。

羽毛布団は羽毛×構造×生地で決まります。
ふとんのタカオでは種類様々にご用意しております。
ぜひ店頭にてお試しください。